頭皮の乾燥はなぜ起こる?6つの原因と対処法を知って頭皮をすこやかに保とう
頭皮がカサカサでかゆい、掻くとフケのようなものが出てくるという症状で悩んでいる人はいませんか?日々のヘアケアが間違っていたり体調などによって、頭皮は乾燥してしまうことがあります。頭皮の乾燥を防ぐために、原因を知って対処するようにしましょう。
2018年10月19日更新
[1]頭皮が乾燥する原因6つ
頭皮が乾燥する原因は、主に6つ挙げられます。どれも日常生活に潜んでいる内容なので、今頭皮の乾燥が気になっている人はぜひチェックしてみてください。
天候と髪の深い関係
頭皮の乾燥は、天候とも深い関係があります。一見関係のないように思える天候と頭皮、温度差が激しくなると頭皮は汗をかいたり冷えてしまったりといった状態を繰り返すことになります。
その結果、頭皮環境が悪化して、乾燥を感じるようになるのです。
夏であれば冷房の利いた部屋と暑い外、冬なら暖房の利いた部屋と寒い外といったところで過ごすことになるので、頭皮は乾燥しやすくなります。
温度差が大きくなると、体調面だけでなく頭皮にも悪影響が及ぶことを理解しておきましょう。
間違ったヘアケア
間違ったヘアケアも、頭皮の乾燥を招きます。洗浄力が強すぎて頭皮を傷めてしまうシャンプーを使ったり、毎日使用する整髪料がきちんと落とせていなかったりといったことを繰り返していると、頭皮は乾燥してしまいます。
熱いシャワーで洗髪を行なうのも、頭皮には大きなダメージとなります。
また、高温になるヘアアイロンやドライヤーなどを頻繁に使うことで、乾燥してしまう場合もあります。
ドライヤーなどの熱を頭皮に当てすぎるのはよくありませんが、乾かさずに寝てしまうのも頭皮に雑菌が繁殖してしまうのでおすすめできません。
このように間違ったヘアケアを繰り返していると、頭皮はどんどん乾燥してしまいます。
不規則な食生活
毎日忙しく過ごしている中で、食事の時間が不規則になったり栄養が偏りがちになることもあるでしょう。
ファーストフードやコンビニなど、手軽に購入できるもので済ませることが多いという人もいるかもしれません。
偏った食事を続けていると、髪や頭皮に行くはずの栄養がきちんと届かなくなってしまいます。
その結果、頭皮環境は悪化していき、カサカサと乾燥したりかゆみを感じるようになります。
食生活を完璧にするのは難しいですが、毎日決まった時間に食事をするといった基本的なことから見直してみましょう。
不規則な食生活は大きな病気の原因にもなるので、気をつけましょう。
生活習慣の乱れ
不規則な食生活と似通った部分がありますが、生活習慣の乱れも頭皮の乾燥を招きます。
夜更かしをしている、仕事で帰宅が深夜になる、朝なかなか起きられず辛いといった生活を続けていると、頭皮にも不調が現れます。
乱れた生活習慣はストレスも招くので、睡眠不足や不規則な生活には注意が必要です。
不規則な生活を続けているとターンオーバーが乱れてしまうので、頭皮が健康的になりません。
仕事や家事に育児と毎日慌ただしく過ごしている人が多いと思いますが、生活習慣の乱れが頭皮の乾燥を招くことも知っておきましょう。
アレルギーによる乾燥
頭皮の乾燥やかゆみが気になるとき、アレルギーによってそのような症状があらわれている恐れがあります。
頭皮で生じるアレルギーは、人が本来持っている体質とアレルゲン物質による反応によって生じると考えられています。
たとえば、シャンプーやコンディショナーなどに含まれている化学物質や、枕を洗うときに使用している洗剤などが原因で、頭皮が反応してしまうことがあります。
頭皮のアレルギーには、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎があり、フケやかゆみを伴うこともあるので不快感を感じてしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、頭皮の乾燥を招く要因となります。加齢や生活習慣などによって変化しがちなホルモンバランス、乱れが生じるとヘアサイクルにも支障をきたします。
ヘアサイクルが短くなってしまったり、乱れを起こすことで健康的な新しい髪が生えてこなくなる、頭皮が常に乾燥してかゆみを感じるなどの症状を感じるようになります。
また、女性ホルモンに関しては、肌の水分を保持するという役割もあります。よって、女性ホルモンが減少すると、頭皮は乾燥しやすくなるのです。
男性と女性とで頭皮の乾燥の原因が異なる
頭皮の乾燥の原因には生活習慣をはじめ様々な点が挙げられますが、男性と女性とでちょっとずつ原因が異なるという点にも注目しておきたいです。
・男性の場合
加齢によって水分量が不足したり、男性ホルモンの分泌量が多い関係で皮脂が多くなっていることなどが影響して、頭皮の乾燥を招くことが多いです。
その他、不規則な食生活や睡眠不足、ストレスなどによっても頭皮は乾燥してしまいます。
・女性の場合
主に女性ホルモンの減少によって頭皮環境が悪化し、乾燥してしまうと考えられています。その他、男女共通として、生活習慣の乱れが頭皮の乾燥を招きます。
このように、男女で頭皮の乾燥の原因で異なる部分があることを理解し、自分の頭皮の状態と比較してみましょう。
[2]頭皮の乾燥が招く頭皮トラブルとは?
頭皮の乾燥は、日常生活に潜む様々な原因から起きることがわかりました。では、頭皮が乾燥すると、どのようなトラブルを招くことがあるのでしょうか?
フケやかゆみ
頭皮の乾燥から現れる症状として多いのが、フケやかゆみです。頭皮が乾燥すると、パラパラと落ちてくることがあるフケ、乾燥肌である人が感じやすい症状です。
また、洗浄力の強いシャンプーや間違ったヘアケアなどにより、フケが生じる場合もあります。
頭皮がターンオーバーを繰り返すことで不要になった部分が剥がれ落ちるのを、フケといいます。
ターンオーバーが乱れることでフケが多くなることがあるので注意が必要です。また、頭皮の乾燥から、フケだけでなくかゆみを感じることもあります。
頭皮でかゆみを感じることが増えたら、乾燥しているかもと疑ってみることが大切です。
頭皮が臭うことも
頭皮の乾燥からはフケやかゆみを感じることが多いですが、場合によっては臭いを放つこともあります。頭皮の臭いは、夏だけでなく冬も感じる場合があります。
特に、冬に頭皮の臭いが気になるとき、その原因は乾燥であると言えます。
冬は汗をかく機会が少なくなる分、毛穴の中に汚れや臭いが溜まりやすいです。さらに、髪や頭皮が乾燥しやすくなる季節なので、ますます臭いが強くなる傾向にあります。
また、空気が乾燥しているため、頭皮を守ろうとして皮脂を過剰に分泌するというケースもあります。
乾燥から皮脂のバランスも崩れやすくなるため、頭皮が臭ってしまうことがあるのです。
[3]頭皮の乾燥に有効な対処法6つ
気になる頭皮の乾燥、フケやかゆみ、臭いが生じる前に早めに対策をしておきたいです。そこで、頭皮の乾燥に有効な対処法を6つ紹介しましょう。
シャンプーの方法を見直そう
間違ったヘアケアや洗髪方法によって、頭皮の乾燥を招く恐れがあります。そこで、まずはシャンプーの方法を見直してみましょう。
普段何気なくしているシャンプーを意識するだけでも、頭皮の乾燥対策ができます。
まず、頭皮や髪に優しいシャンプーを選びましょう。おすすめはアミノ酸系シャンプーです。頭皮に悪影響を与える合成界面活性剤などの化学物質を含んでいないシャンプーを選ぶのがポイントです。
自然由来の成分を含み、頭皮環境を整えてくれるシャンプーもおすすめです。そして、シャンプーの方法も正しく行ないましょう。
正しいシャンプーの方法は以下になります。
- シャンプーの前にブラッシングをして、丁寧に髪を梳かしておきます。
- 髪をぬるま湯で流していきます。このときに5分くらい時間をかけて、しっかり髪を洗うのがポイントです。ここでほとんどの汚れは落ちていくので、丁寧にお湯で髪や頭皮を濡らしていきましょう。
- シャンプーをしっかり泡立ててから、指の腹で頭皮全体を包み込むようにして洗髪します。
- 洗い流すときは、じっくりと時間をかけて丁寧に行ないましょう。シャワーの温度はぬるま湯程度で大丈夫です。丁寧に洗い流して、ぬるぬる感が取れてすっきりしたらシャンプーがきれいに落ちているでしょう。
頭皮マッサージを日課にする
シャンプーの方法を見直すと同時に、頭皮マッサージを加えてみると、頭皮の乾燥対策につながります。
専用のグッズを使う方法もありますが、自分の手でできる簡単なマッサージを続けるだけでも十分と言えます。
おすすめの頭皮マッサージは、シャンプーを泡立てて髪や頭皮を洗っているときに行なうとよいです。
両手で頭全体を包み込むようにして、揉みほぐしてみましょう。このときに、頭皮を前後にずらしてみるのもおすすめです。
お風呂から上がると、頭皮がすっきりとしているでしょう。毎日シャンプーをする際に、頭皮マッサージも取り入れてみましょう。
頭皮の紫外線対策を始めよう
頭皮の乾燥は、紫外線による影響によっても生じることがあります。そこで、頭皮の紫外線対策を始めましょう。
顔や腕、首などの日焼け止めを塗るように、頭皮の紫外線対策も大切です。
スプレータイプの日焼け止めなら頭皮につけることが可能ですし、外出するときには帽子や日傘を欠かさないようにするのもポイントです。
紫外線が強いのは春から秋にかけてと言われていますが、冬でも降り注いでいます。
特に頭皮は身体の中では一番太陽に近い場所にあるので、紫外線対策はしっかりと行ないましょう。
生活習慣を改善する
生活習慣の乱れは、頭皮の乾燥につながります。そこで、早寝早起きを心がけ、食生活にも注意しましょう。
1日3食決まった時間に食事をする、外食などで済ませるのではなく自炊を心がけて野菜や魚、大豆食品を積極的に食べるようにするといった方法もおすすめです。
揚げ物ばかり食べたり、魚よりも肉を多く食べていると皮脂が過剰に分泌されて、頭皮の環境が悪化してしまいます。
また、生活習慣において重要となるのが睡眠です。理想は、1日7時間ほどの睡眠となります。
極端に睡眠時間が短かったり、深夜に寝て朝遅く起きるといった生活リズムも頭皮によくありません。
生活面が頭皮に与える影響は大きいので、頭皮が乾燥して症状が現れてきている場合には、私生活を振り返ることも大切です。
生活習慣を改善すると身体のリズムも整っていくので、頭皮のトラブルだけでなく健康面においても不安がなくなります。
ローションなどで頭皮の保湿も行なおう
頭皮の乾燥が気になるとき、ローションで保湿を行なうという方法もあります。
単に保湿をしてくれるだけでなく、フケやかゆみを予防してくれる成分が含まれているものを選ぶと、より嬉しい効果を実感できるでしょう。
とろみのあるテクスチャーの頭皮ローションを選ぶと、初めて使用する際にも頭皮に塗布しやすいでしょう。
サラサラしすぎている分は、少し付けにくいと感じてしまうかもしれません。
好きな香りのもの、夏にはメントール配合のものなどを選んでおくと、頭皮ローションを付けるのが楽しみになりますね。
美容オイルも頭皮の乾燥におすすめ
頭皮の乾燥対策にローションを活用するという方法とは別に、美容オイルを頭皮に使って乾燥を予防することも可能です。
ツバキ油やホホバオイル、馬油など自然由来のオイルを活用すると、頭皮にすんなりと馴染むのでべたつきも気にならないでしょう。
その他に、食用のオリーブオイルを適量頭皮に塗布するという方法もあります。どのオイルも頭皮の乾燥対策にはおすすめです。
香りや使用感からより満足のいくオイルを選んでみるとよいでしょう。美容オイルは頭皮だけでなく、かかとやひざなど全身の乾燥対策にも利用できるので、1本持っておくと重宝しますよ。
[4]頭皮の乾燥、早めの対策を
頭皮の乾燥は、日々の生活習慣などが影響して生じます。乾燥が進行するとフケやかゆみが生じることがあるので、早めの対策が肝心です。私生活を見直して、頭皮の乾燥を招く要因がないかを確認してみるのもよいでしょう。
その上で生活習慣を改善していきながら、美容オイル、頭皮マッサージ、頭皮ローションなどを活用して頭皮の乾燥対策を行ないましょう。頭皮の臭いまで気になると周りに不快感を与えているのではと不安にもなるので、早めの対策が鍵となります。